2人が本棚に入れています
本棚に追加
ある日、
どこまでも続く大根畑を
あてどなく歩いていると、
ひとつのビニールハウスが目に留まった。
隣りに“いちご狩り・食べ放題”
と書かれた看板が立っている。
二人は目を輝かせた。
入口でお金を払い、
シロップの入ったカップと、
ゴミを入れる小さな袋を受け取ると、
二人はビニールハウスの中に
入っていった。
冬の陽射しが優しく微笑むように降り注ぎ、
緑色の葉の陰から顔を出す
食べごろのいちごや、
まだ青々としたいちごを照らしていた。
最初のコメントを投稿しよう!