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放課後になると、
本格的なクラブ活動の始まりである。
朝の練習は、スタミナをつけるため、
短距離の選手も遠泳というスタイルを
とっていたが、放課後は
それぞれの専門分野に戻って練習に励んだ。
水泳は、たとえリレーであっても、
チームワークよりも
個人の能力が重要視されるスポーツである。
それで、各自が自分の
レベルアップを図るため、
スタートダッシュにターンにと、
それこそ足の筋肉が攣るまで泳ぎ続けるのだった。
ところで、哲は、部活ではたった一度だけ、
本当に足が攣ってしまったことがある。
入部して間もないころ、
飛び込んだ拍子に
脹脛が痙攣してしまったのである。
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