サンタクロースな彼は湯の町Flavor第2話－2

第2話 サンタクロースは温泉がお好き（2）

　だから、帰ってきて何よりも気になってしまうのは、庭の状況。

今の三神の里は、たいして忙しいわけでもないのだから、お父さんがちゃんとやればいいのに……とそればかりが頭に浮かんでしまう。

　先日の庭の惨劇を見てしまってからというもの、やはりこの状況が気になってしまい、今日は早朝から実家に戻ってきていた。

手入れの行き届いていなかった場所も今日はやることが出来たので、それだけで気分が上がる。

チェックインの三時を過ぎてすぐ、ミカは一人でやってきた。

部屋にこもって読書をしたり、温泉につかってのんびり過ごしたいそうだ。そうしてミカを含め、15名のお客様のもてなしをこの日はすることになった。