第4話 皐月に香るは恋のストーム(2)

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ミカといるとすぐに気分が良くなってしまう自分、どうにかならないかなぁ。  ミカの行動を見ていれば、眼中にあるのは未華子だって言うことがよく分かるのに、一緒にいると、そういうことはすぐ忘れちゃって、楽しくなってしまう。 そのうち二人が本気で付き合い始めたら、こういう思いも風化していくだろうとは思うけど。 それより、二人が付き合い始めたら、ミカさんの車で送り迎えしてもらうのは、絶対に断らないとなぁ。  ラシックから北に向かって歩き、桜通大津の交差点を抜けた路地裏にあるイタリアンレストランが今日のコンパ会場だ。 この角を曲がったらお店に辿り着く、その手前で、慌てた顔をした未華子が待っていた。
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