第4話 皐月に香るは恋のストーム(2)

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その日集まったのは全部で11名。 未華子は5対5のコンパ形式にしようと思っていたようなのだが、瑠美が緊急追加されたことによって女子が1名多い配分になってしまった。 男性陣はもちろん全員外国人で、みんな顔見知りの様子。 英語も混じえながら皆気さくに会話をしていた。 私以外の女性陣は皆、仕事関係の顔見知りのようだったが、やはり留美は警戒されているのか、彼女に接する女子たちの背中に緊張らしものが感じられた。 きっと未華子はミカの隣に座りたかったのだろうと思うのだが、向かい合って5人ずつの大きさとなっているテーブルだったので、未華子は一番奥のお誕生日席の場所に座っていた。 そこから二つ手前にずれた場所が私の席で、私の目の前にはミカがいる。 そしてその左側には留美が満面の笑みで陣取っていた。
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