第4話 皐月に香るは恋のストーム(2)

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「あ……ミカさん……」 「こんにちは……せっかく僕の大学のことが載ってるのに……面白くなかったですか?」 「いやいや……そんなことないです。面白かったです。持って帰りますよ!すごく良い感じに紹介されてましたね」 「そうなんですよ!大学のこと沢山取り上げてくれているでしょ?」 「本当に、まるでミカさんの大学の為のフリーペーパーみたいですよね」 「そうなんですよ!未華子さんってすごいですよね。僕ね、大学に取材依頼の話が来たと言ったら、『学校そのものに興味を持てる内容にしてもらえれるのだったらいいですよ。』って言われたのです。それを未華子さんに伝えて、やってもらったのですが、こんなに沢山、大学の情報を掲載してくれるとは誰も思っていなくて、みんな喜んでいるし、僕も褒められてしまいました!」 「表紙もカッコイイですしね」 「それは、あんまり関係ないんじゃないかな?でも、未華子さんには本当に感謝してるんですよ。フィンランド学科ちょっと人気がなかったですしね。これから彼女に為になることなら、僕もどんどんしていかなきゃなって思って……」
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