プロローグ

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急に辺りが暗くなった。 「累よ」 俺を呼ぶ声がする。 何だかよくわからないけど、脳に直接語りかけてくる感じがする。 「お前達は因果律を乱しすぎた」 俺の周りは真っ暗で何も見えない。 「誰だ!」 俺の言葉は全く無視して、その声はしゃべり続ける。 「本来なら智恵は死ぬはずではなかった 彼女を殺したのは 彼女自身であり お前自身である そしてこのままだとお前も死ぬ」 何を意味のわからないことを言っているんだ。 「因果律を乱すというのは 私の立場からすれば非常に迷惑な行為である しかしこれは認めよう 因果律を乱してお前達がやってきたことは決して悪いことばかりではなかった」 何を言ってるのかはさっぱりわからない。俺はただただ呆気にとられてその声を聞いていた。 「それに免じてお前達にチャンスをやる」
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