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結局私は、ミカが帰ってきそうな時間を見計らい、スーパーに買い物に行った。もちろん、服装は会社帰りが演出できそうなものを選んだ。
なんで、彼氏と会うのに、こんな面倒臭い偶然の演出を自分でしているのかとも思ったが、メールをする勇気もないし、それに、実は働いていないってことがバレてしまったら、ミカはなんと思うだろうか……。
こんな状況が付き合っていると言えるのか定かではなかったが、私は突然やってきた「付き合う」という設定によって、極端に悩みが増えていったように思う。
普段より、ゆっくりスーパーで買い物をしていたが、ミカとは遭遇しなかった。荷物を抱えながら歩く帰り道、無性に自分のことが憐れに思えてきた。
私、こんな感じで、ミカと上手くやっていけるのかしら……。
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