第五話 久方ぶりの恋愛はJUNEで紫陽花な味がする(1)

12/27
前へ
/27ページ
次へ
その日いつもの場所で待っていたのは私一人。 私を拾ってから、アルベルトと未華子を迎えに行く段取りだ。 「沙織さん、今日はすっごいニュースがあるのですよ!驚かないでくださいね!」 車に乗った途端、ミカはニタニタした顔でそう言った。 「えぇ~何ですか?」 「え~とですね…………やっぱり、内緒にしておきます!」  そう嬉しそうに言った横顔。その顔を見てたら、やっぱりミカは私のことが好きなんじゃないかという自信が湧いてきた。 きっと、そのニュースは、私を喜ばせるもので……びっくりするようなサプライズをミカが演出してくれて、もう一回告白されちゃうとか? いやいや……私を驚かせるようなプレゼントが今日待ってるとか?
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加