第五話 久方ぶりの恋愛はJUNEで紫陽花な味がする(1)

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運転する彼の横で、ニュースというものの内容について妄想を膨らませていたが…… この後会う、未華子の顔が浮かんだ瞬間、顔が青くなって血の気が引いていくのを感じた。 まだ付き合っているのかすら微妙だけど、その事実を彼女にはまだ伝えていなかったのだ。 一気に気持ちが重くなり、アルベルトと未華子の待つ場所へ車を走らせたのだが…… その心配は無用だった。 「沙織さん、実はアルベルトと未華子さんは恋人同士になったのですよ」 ミカは、二人が車に乗ってすぐ、待ちきれないと言わんばかりにその情報を伝えた。
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