55人が本棚に入れています
本棚に追加
思わず、そんな風に思ってしまった私は、図々しいというものなのだろうか。「それじゃぁ」と、あまりにプラトニックな別れをした後、嬉しいのだけれども……すっきりしないような感覚をまとい家に着いた。
それにしても、ミカが私を好きだなんて……驚きだ。
いつからなんだろう、どうしてなんだろう……。
そんな事を思いながら、シャワーを浴びている時に、ミカからプレゼントをもらっていたことを突然思い出した。
裸のまま部屋に戻り、バックの中に入れ込んでいたミカからのプレゼントを取り出した。包を開けると、そこに入っていたのは、私がラシックで可愛いと言っていた箸置き。
あの時、「先に会場に行ってくれ」と頼まれたのはひょっとして……。
私が考えている以上に思ってくれているのかも?
モヤモヤしていた思いは一瞬で飛んでいき、鼻歌を歌いながら、シャワーを浴び直した。
最初のコメントを投稿しよう!