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0071年、4月29日、ミッドチルダ臨海第8空港・・・
ボォォォ
ここでは今、火災が発生していた。
「ケホッケホッ・・・お父さん・・・お姉ちゃん・・・」
辺りが火や煙に包まれているなか、青い髪の少女が一人、煙で咳き込みながらも、必死に家族を探していた。
ブァァァッ!!
「きゃっ!?」
ドサッ!!
突然、爆風が発生し、その爆風により、少女は今にも倒れそうな石像の目の前まで吹き飛ばされる。
「痛いよ・・・熱いよ・・・こんなの、やだよ・・・帰りたいよ・・・」
痛みと熱さと寂しさと恐怖心から少女は思わず涙を流し始める。
グラッ・・・グラッ・・・
そんななか、少女の真後ろにある石像が揺れ始める。
「・・・助けて・・・」
少女はそのことに気付かず、涙を流しながら、助けを求める。
「誰か!!助けてぇぇぇっ!!!」
グォォォッ!!
少女がそう叫ぶなか、石像は少女目がけて倒れ込む。
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