第2章

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「おい優…何か今すんげー幸せな気分なんだが…」 午後の授業を終えてから聡がそんなことを言って近付いてきた。 「あの四人と同席したから…か?」 「当たり前だ、いるだけで充分幸せだったな…死んでもいいわ…ぐらいの気分だぜ!」 相当嬉しかったようだ。 「わからなくもないがな…さて、そろそろ帰るか。」 「おう、じゃ…また明日な~」 優と聡は家の位置関係から、最初の曲がり角でわかれる。 「ふぅ…姉さんが変な事をいってなけりゃ…「誰がなんだってー?」寮はこっちじゃないだろ…」 次の曲がり角を曲がったその先に、何故か姉が立っていた。 「たまには家に帰ろうかなって思ってね」 「家に帰って何かすることあるか…?」 「別に無いと思うけど…これからよろしくって言いに来ただけよ。」 クスッと笑みを浮かべてからそう続けた。 「おいおい…俺を生徒会メンバーにでも引き込もうってことかなにかか…?」 「さぁね、明日になればわかるわよ…嫌でもね?」 優が呆れていると姉はクスクスと笑っている…。
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