第1章

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自宅から学校まではほぼ一本道で特に障害もなく、歩いても5分近くで到着する…そのためいつもごちゃごちゃ考えながら歩いているとすぐに学校に着いていることが多い。 そんないつも通りに学校に到着して、靴を履き替え自分の教室に向かう。 「おーっす、優…今日も暑いのにマスクつけてんのかよ?」 教室に入って早々に話しかけられた優、本名は楯宮優(たてみやゆう) 「最早俺にとってマスクは顔の一部なんだっていつも言ってるだろ、いい加減覚えてくれよ仲川。」 「優こそ、名前で呼んでくれって言ってるだろ?苗字で呼ばれると何かムズムズすんだよ。」 優に話しかけてきたのは仲川聡(なかがわさとし) 「悪いな、聡…暑さで忘れてたわ。」 「だったら…って顔の一部なんだったな、この学校の位置的に風通し悪いから夏は最悪だな。」 ここ、皆川学園は周りが高いビルだのなんだのに囲まれているせいで風通しが最悪で夏は暑くて大変なのである。
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