第3章

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「九条先輩のような意見の方も少なくはありません…これは男子達に自分から心を入れ替えてもらうほかないでしょう…とりあえず、普通に見られててよかったなと思いますよ。」 「女子目当てでここに来る男子がほとんどです、何年か経たない限りそれは変わらないです。」 はぁ…と愚痴をこぼしながら生徒からの意見を確認する優と特に何もせずただクルクルと椅子を回転させている九条彩乃(くじょうあやの)。 「聡も珍しく今日は遅いな…いつもは俺よりも早くにここにきているんだが。」 「聡なら、凛先輩と楽しそうに下校する姿を確認したのですよ。」 「え、凛先輩と?」 凛先輩、生徒会役員唯一の3年でとても無邪気でどこにでもいる普通の女子…そんなイメージが拭えない人だ。 「知らないのですか?あの二人は出来ちゃってますよ?」
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