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「そう言われるとそのマスクを奪いたくなりますね…?」
ふっふっふ…と少し悪巧みを考えた少年のような笑みを浮かべながら優に近づいた。
「やめてください、割と本気で気にしてるんで…」
「別にいいじゃないですか、減るものではないですよ?」
じりじりと距離を縮めようとする彩乃、と同時に離れる優。
「なんですか、その何かした後に付け足す文句みたいなセリフは…そんなセリフはゲームとか漫画だけで充分ですよ?」
「むー…何時かはそのマスクで隠した素顔を見せてもらうですよ。」
「人前では常につけてますので、その何時かは来ないと思います…。」
何か面倒な事が無い限りは…と小声でボソッと付け足した。
「ようやく片付いたわ…あら、二人とも何してるの？」
ここで生徒会長が戻ってきた、そっちに視線をやった優…。
「隙有り!」
その一瞬をついて一気に近づいてマスクを奪い取った彩乃。
「…何するんですか!?」
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