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『あははははっ
それこそ、秘密だよ?』
とても楽しそうに声をあげて話している。
と、其処でやっと後ろを見た。
『あら、イッケメーン…』
「いっけめぇん?」
『格好いいって意味だよ』
其処にいたのは、方につくかつかないかくらいの茶髪に、翡翠の瞳。
そして、浅葱のダンダラ模様の羽織を纏っている青年がいた。
ものすっごく、いい笑顔で立っていらっしゃる。
『まぁ、そんなことより。
彼等は、死んでないよね?』
少年は、まだ其処に倒れている3人の所に近付いていく。
茶髪(“死んでないか”?……まさかっ)
少年の言葉に疑問を感じたが、すぐに意味を理解した茶髪さんは、少年との距離もまだありすぐに駆けつけられないと判断すると叫んだ。
茶髪「ソイツ等に近寄っちゃダメだ!!」
しかし、時すでに遅く、少年は近くに倒れている1人の首の脈を計っていた。
茶髪(はっ、速い!………っじゃなくて!)
茶髪「早く離れるんだ!」
と、茶髪さんはその場から駆け出しだ。
その瞬間、少年が脈を計っていた男が突然動きだし、少年に襲い掛かってきた。
『………っ!?』
突然動きだし事には流石に驚いたのか、少年は目を見開く。
その時、後ろから強い力を感じ、引っ張られた。
『………にゃっ!?』
襲い掛かってきた男から血飛沫が上がった。
後ろから引っ張ってきた者がそれの首を跳ねたのだ。
「………コイツ等は、心臓か首を確実に殺らなければ死なん」
死にたくないのならば、殺りきれ。
と、黒髪の前髪で片目が隠れている、これまたイケメンさんに言われた。
『………ふむ。そうなのか。
あぁ、そうだ。助けてくれてありがとう』
顎に手を添え1人納得していると、助けられたことに気が付き、片目さんに礼を言った。
それから直ぐに片目さんから離れようとすると、(何故か)腰に回されている腕に力が入り、離れられなかった。
『…なぁ、黒髪片目青年よ。
1ついいかなぁ?』
片目さんは、眉1つ動かさずに少年を見る。
『この腰に回されている腕を外してくれないかな?』
片目「…ムリな相談だ。あんたは俺達に着いてきて貰う」
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