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ちひさきものは、みなうつくし
この原則は、糞に及ぶ。
小型犬の糞って、少量なのである。
糞は糞だから、かぐわしい香りはしないが、すぐどけられる。雑巾も、片隅を汚すだけである。何かにつけて、小型犬は手間がかからない。
もし銀が寝たきりになっていたら、持ち上げるだけで大変である。
レバ(ゴールデンレトリバー)の最期は、そうだったのである。今でも、盲導犬のリタイア犬を引き取ってくれと言われたら、断る。
酪なら、齢15歳で寝たきり垂れ流しになっても、大したことはない。
小型犬の利点である。
すべての犬が寝たきり垂れ流しになってから死ぬ訳ではない。まだ歩行可能で、危なかしい足どりになり、ある朝死んでたなんて場合もある。排泄介護なしで、お別れになる場合もある。
神様は、長い一生の内には、結構辻褄を合わせてくれるものである。酪は、幼少期にさんざん排泄介護させたから、老犬期は、排泄介護なしで大往生してくれる気になって来た。
犬と一生暮らすと言うのは、この排泄介護と一体である。しかし、ワガの親の排泄介護のリハーサルだと思えば、犬は、最後の最後までひとの役に立って死ぬのである。
介護とは、排泄介護なり。
これは、特養・老健に勤める職員がしばしば口にする台詞である。
排泄することは、生きることそのものである。
親馬鹿で娘を少し誉める。
わが娘は、幼少期、アニメ「アルプスの少女ハイジ」を見て
クララという女の子のトイレは、誰が介助するのか
という疑問をあげた。
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