マイクロチップのお話

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所有者と言うが、自転車と犬は、非生命か生命か、重大な違いがある。 犬の所有者は、犬の養育義務者である。マイクロチップをすべての飼い犬に義務づければ、捨て犬防止に役立つ。 警察が容易に飼い犬を特定出来るだけの数のスキャナーを持てば、そして、動物愛護法を厳格に適用する気概を、警察と検察が持てば、あるいは、捨て犬は、99%なくなるかも知れない。盗難防止にもなる。 盗難? 犬を盗むやつなんかいるのか? いる。 日本には日本人だけが住んでいるのではない。 犬を食肉として盗む窃盗犯は、実例が日本国内にもある。犯人は在日中国人だったが。 国際化とは、犬の盗難と戦わなければならない苦労を日本が背負い込むことでもある。 マイクロチップ埋め込みは、近くの獣医問い合わせたら、手術料金は、3000円~10000円で、料金の幅は、使用する麻酔薬の量による。 大した金額ではないから、義務化すればいいと思う。 犬の散歩中に、交通取り締まりの要領で、スキャナー持った検察官が犬のマイクロチップの有無を確認すれば、違反防止にもなる。 ただ、それでも捨て犬しようとする者は、素人手術で、犬の体を切り裂いて、マイクロチップを外してから捨てようとするだろう。体をえぐられた捨て犬は哀れである。 単純捨て犬罪と、証拠隠滅捨て犬罪を分け、後者には厳罰で臨むしか、法的には解決策はないと思われる。単純捨て犬罪は、懲役1年程度、罰金刑もあり、証拠隠滅捨て犬罪は、懲役7年程度だろうか。 すべての犯罪が罰せられている訳ではない。 堕胎罪なんか、10年来処罰例はないし、キセル乗車が詐欺罪で刑事告訴に至る例は稀である。 捨て犬ぐらいのことでそんなに騒がんでも、という意識が警察に蔓延していれば、せっかく法律があっても法律が骨抜きになる。
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