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男の手が、唇が、下へ降りていくのと一緒に、背中に当てられたものも降りていく。
まるで焦らすような仕草が、嫌悪に拍車をかける。
目をきつくつぶった。
「……悪い子には、お仕置きが必要だね」
前に回ってきた手。
その手は、ゆっくりと私のブラウスのボタンを外していく。
一つ、また一つ。
丁寧に、ゆっくりと。
まるで私の反応を愉しむように。
「ちょっと汗ばんでるね。……感じてるの?」
わざと耳に唇を当てるように言われて、それにも、その言葉にも、気持ち悪さに虫酸が走る。
この屈辱に、顔が熱くなる。
それに耐えるために、必死で唇を噛み締めた。
ブランコの鎖を強く握り締めた。
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