24 計略-2

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質問に対する驚きではなく、まして、恐怖でもない。 ――来た来た来た! やっと来ました、本題、メインディッシュ。 予想を外さない想定内の質問に、がぜん、対戦モードが高まってく。 「あの、何か誤解なさっておられるようですが、私と課長は、別になんでもないですよ」 言いたかったことをやっと主張できて、思わず、にっこり、安堵の笑みがこぼれる。 「なんでもない、ね……」 ふうん、と、 うろんげに半眼にした眼差しで私を眺めると、彼は、組んだ腕をほどき、 傍らに置いてあった、A4版ほどの大きさの茶封筒を、無造作に、テーブルの上に放り投げた。 パサリ、と、 茶封筒の口から飛び出し広がったのは、見覚えのある写真の束。 「では、これがどういうことか、説明してもらえるかな?」
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