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「俺の名前は霧崎刀夜、よろしく」
「私の名前はクリスティア・ベルダンディ、よろしくしたくありませんが、よろしくお願いします」
どうやら最初の印象が変態だっただけに物凄く警戒されているようだ……握手にも応じてくれないとは……。
「っと言うわけなんだ……」
「信じられませんが、聞いたこともない珍しい名前とこの辺では見ない顔から信じるしか無いようですね……本っっっっっっっっ当に信じたくありませんが……」
この様子じゃあ全く信用していないんだろうなぁ~……。
「まぁ、良いでしょう。家に来て下さい。そのままじゃ何かと不便でしょう?要らない服を差し上げます」
「本当か!?ありがとう!」
「ただし!家に入れた瞬間襲ってきたりしたら……分かってますよね?(ニコッ!)」
可愛い!可愛いのだが!怖い!今はそのとてつもない可愛い微笑みが怖い!
「分かってる!分かってるから腰に下げてる短剣に手を添えないで!」
「分かってるなら良いのです」
本当に可愛いのだが恐ろしくて一々緊張してしまう……。なるべく不振な行動は取らない様にせねば……。
「ここが私の家です」
「あれ?てっきり村に行くのかと思ってたけど……」
「私は……村には入れないので……」
「そうか……」
「はい」
そう言って彼女は悲しそうな、寂しそうな顔をした。
「あ、敬語は止めてくれ、なんかムズムズするから」
「分かったわ」
俺は村に入れない理由を聞くことができなかった。
いや、だって、人には聞かれたく無い事とかあるだろ?俺にもある!
例えば……裸Yシャツ+ネクタイが好きとかケモミミケモ尻尾が好きとか……って俺は何を言ってるんだ?
あぁ……そうか……こんなのが好きだから変態って言われるのか……。
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