3人が本棚に入れています
本棚に追加
まぁ、俺の性癖の話は置いといて……。
クリスティアの家はなんと言うか……如何にもファンタジー系の物語に出てくる町娘の家って感じだった。
「ただいま~って言っても誰も居ないんだけどね……」
「両親とかは?」
いや、さっき聞かないとは言ったけどコレは何と言うか……つい?
「お母さんは私を生んですぐに…お父さんは……うぅ」
「無理に話さなくて良い……悪かった、悲しい事を思い出させて……」
「ううん、大丈夫、優しいんだね(ニコッ!)」
うん、さっきの微笑みもこう言う状況で見れたら最高だったのにな。
まぁ、可愛い笑顔が見れたから良しとするか。
「はい、コレとコレとコレとね」
渡されたのは布の服と布のズボンとステテコパンツだった……何て事は無いけど、コレまたファンタジー系の物語に出てくる町の若い男性服だった。
「ありがとう」
「ソレ……お父さんの服なの」
「そうか……大切に着るよ、ありがとう(ニコッ!)」
「あ、ありがとう!」
うん、喜んだ顔も仕草も可愛い!
「お父さん……ね……私が10歳の頃に何処かに行っちゃったの……」
「そうか……」
「うん、私は親戚に預けられて、2年前にこの家に戻って来たの」
「親父さんとの……思い出の家……」
「そう……」
この娘は2年間、たった一人で一人で住むには少し広すぎる家に……。
「ねぇ」
「ん?なんだ?」
「貴方の話が本当なら、貴方はいく宛が無いのよね?」
「あぁ、うん、無い」
「じゃあ……さ……」
この展開はもしかして……。
いやいや、まさか。さっきまで俺を変態だって思って警戒しまくってたんだぞ?そんな事あるはずがない。
「いく宛が見つかるまで、ここに住まない?」
あったーーー!!そんな事あったーー!!
「え?君と一「クリスティア!」……クリスティアと一緒に?」
「うん!」
マジかよ……とうとう俺にも春が来るのか?
いやいやいや、待て待て待て、彼女はまだ警戒してるんだぞ?手なんか出せるか!
「良いの?」
「襲わないならね」
「いや、襲わないけど」
「私と一つ屋根の下で生活するのは……嫌?(ウル)」
「任せろ!俺がこの家とお前「クリスティア!!」……クリスティアを守る!」
格好……付かなかったなぁ~……。
最初のコメントを投稿しよう!