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夜の街で出会った魔界を牛耳る魔王サマは、神話に出て来るような恐ろしいものではなくて。
ただ人の目を見て、真っ直ぐに思いを伝ることの出来る素直な男の子だった。
この時の私はあの冴えない悪魔の王様を「可愛い花の店員さん」くらいにしか思っていなかったのに。
如月 渚というネジの一本抜けたこの男が私の周りから「これが噂の魔王サマ?」と、もてはやされるようになるのはこれから数十日後のことだったりする。
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