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「俺の名前は如月 渚(きさらぎなぎさ)!この世界の第21代目の魔王だ! 」
そう、第一印象はまさに最悪。
「道重 凛(みちしげりん)、お前は俺の妃となるべき女に選ばれた。さあ、結婚してくれ!」
まるで打ち出された弾丸のような速さでそう捲し立てた「魔王サマ」に、私は掴まれた腕を振り解くことすら忘れて、ただただ目の前にいる黒髪の男を見つめた。
そして、遠くから聞こえてきた緊急車両のサイレン音をBGMに一言。
「あなた……気は確かですか」
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