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「これ、プレゼントなんだ。
サイズ、変わってないよな?」
洋成がずっと手に持ってた紙袋、
私へのプレゼントだったんだ。
「あそこのベンチ座ろうか?」
スロウプ脇のベンチへ座ると、
さっき渡された紙袋から、
箱を取り出す。
包み紙の下から現れたのは、
「赤い靴……」
「べたかなって思ったけど、
ここで会うって決めた時、
絶対これにしようって思ったわけ。
だけど、
ひい爺さんはないよなあ」
「あはは、焦った?」
「焦った、
出せなくなった」
「ごめんね。空気読めない女で」
「はは、そこが気に入ってるんだからしょうがないよ。
履いてみろよ。」
「うん」
赤い靴はみなとみらいの夜景が映り込んで、
まるで魔法の靴みたいだった。
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