贖罪と回帰の巫女-3-

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  僕が上半身、大神さんが下半身を抱えて庭の芝生へと運ぶ。 『死体運びの日辻』が死体よりむごい状態の人間を運ぶなんて随分と愉快な皮肉だった。 状況だけ見れば僕と同い年の女の子が下着だけの姿で意識を失っているわけだけど、こんな身体を見て欲情するのは死体愛好家の中でも相当マニアックな部類だろう。 仕方のないことだけど、両手とシャツにねっとりと異臭を放つ茶色い液体が付着した。 二人の身体を庭に出しても、もう他の御霊虫が寄りつくことはなかった。器である身体の方が衰えてしまって、新たな御霊虫を受け付けなくなっているのだ。 仕方がないから応急処置で、さっき家主から奪った御霊虫を二人の身体に送り込んだ。雨佐木さんの方はどうにか命を繋ぐことができたけど、母親の方は少し、難しいみたいだった。  
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