男勝りな美人教師はだいたい担任

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一通りの自己紹介が滞りなくすみ、 シーちゃんがこの後の説明を始めた。 「今日はこの後講堂で新入生オリエンテーション。んで午後は簡単な実技テストをする。」 生徒たちは一斉に緊張する。 「まあ、テストつっても今後の参考にするための簡単な測定だと思え。別に成績はつけないから。」 「先生ー」 手を上げたのは、ナナだ。 「実技テストって何するんですか?」 「それは、その時に説明する。そんな無理難題は出さないが一応体動かすから具合が悪い奴はムリしなくていいぞ」 生徒たちがザワザワ話し出す。 中学までは魔術コントロールの基礎だけ学んでいたが、高校の魔術はギルド就職に直接関係してくる。 いくら、様子見と言われても緊張はするものだろう。 「おい、ユウキ。なにやると思う?」 燈路が興奮を隠せない様子でユウキに聞く。 「簡単な的あてとかじゃねーの?」 「それじゃ中学と一緒じゃん。つまんねーよ!」 「お前は何したいんだよ」 「学年トーナメント!」 「はあ?」 「面白そうじゃね?」 燈路は本気でそうなって欲しいと思っている。
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