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「アホか。だいたい実技って対魔獣用だろ。人間同士で特訓する意味なんてねーだろ」
「そうでもないぞ。天堂ユウキ。」
突然、シーちゃんがユウキ達の会話に口を挟んできた。
ユウキ達はもちろん、他の生徒たちも教壇から発せられた言葉に注目を集める。
「うちの学校は対人戦も実技内容に取り入れてる。高知能魔獣の対策にもなるし、お前らの中にはいづれ魔術監査士になる奴もいるだろう。まあ、やっておいて損はないということだ」
シーちゃんの言葉に燈路が目を輝かせる。
「じゃあ学年トーナメントやんのか!」
「結論が早い!そんなんいきなりやるわけないだろう。」
「ちぇ」
シーちゃんの言葉に燈路はつまらなそうに舌打ちした。
「つまんねー。なあ、ユウキ?」
「当たり前だろ」
ユウキは燈路に言葉を返す。
(対人戦、か…)
ある噂を頭の中に思い浮かべながら。
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