男勝りな美人教師はだいたい担任

8/12
前へ
/70ページ
次へ
「アホか。だいたい実技って対魔獣用だろ。人間同士で特訓する意味なんてねーだろ」 「そうでもないぞ。天堂ユウキ。」 突然、シーちゃんがユウキ達の会話に口を挟んできた。 ユウキ達はもちろん、他の生徒たちも教壇から発せられた言葉に注目を集める。 「うちの学校は対人戦も実技内容に取り入れてる。高知能魔獣の対策にもなるし、お前らの中にはいづれ魔術監査士になる奴もいるだろう。まあ、やっておいて損はないということだ」 シーちゃんの言葉に燈路が目を輝かせる。 「じゃあ学年トーナメントやんのか!」 「結論が早い!そんなんいきなりやるわけないだろう。」 「ちぇ」 シーちゃんの言葉に燈路はつまらなそうに舌打ちした。 「つまんねー。なあ、ユウキ?」 「当たり前だろ」 ユウキは燈路に言葉を返す。 (対人戦、か…) ある噂を頭の中に思い浮かべながら。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加