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「おい
ドカッ
え?と燈路と男子Aが思った時には、男子Aのみぞおちにナナの膝がめり込んでいた。
(え、えええええええ)
突然の出来事に燈路と男子Bは絶句する。
男子Aはあまりの痛さに地面に膝をつきうずくまりながら、己のプライドにかけて必死で悶えたいのを我慢してる。
(たえろ!耐えるんだ…俺!もしここで叫んでみろ。人が来たら一貫の終わりだぞ!女子に蹴られて、しかもナンパした相手に、悶え苦しむとか最悪だ!幸い今なら誰も見てな―)
そこまで考えて顔を上げた彼は気づいてしまった!そこには見ず知らずの男子生徒達(燈路とユウキの事です)が!!!
「うおおおおお!」
彼のプライドは砕け散った…
「行こ、可純」
何事もなかったかのように立ち去る少女達が彼の絶望に拍車をかけ、
「ふざっけんなぁ!」
とうとう彼はキレた。
揺れ動く男子Aの心を察した燈路は同情した。
立ち上がる男子A。彼の体が薄く発光する。
(魔法を使う気か?!)
「へえ、やる気?」
ナナも目を爛々と輝かせて応戦しようとする。
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