穏蟲

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だが念には念を入れてカナルにニケを見張らせておいても罰は当たらないだろう。 麻「その言葉がそのまま真実になることを願うわ。」 ニ「なに、心配せずとも誓って何もしないさ。 代わりに屍の山を僕の目の前に早く積み上げてくれると嬉しくはあるが。」 クククと小さく笑うニケに麻子も不適な笑みを浮かべる。 麻「そう急かさないで?もうすぐ全ての準備が完了する。 血で血を洗い、悲惨で陰惨で凄惨な戦争はもうすぐ其処よ。」 ニ「それは楽しみだ…想像するだけで胸が踊るようだよ…!」 恍惚の表情を浮かべ息を荒くするニケに麻子はクスクスと小さく不適な笑いを零すのだった――――――― ???side 初めは小さな染みだった、真っ白な紙に墨を一滴零したような小さな染み…。 何てこと無い、大丈夫、大丈夫。 …だけどその染みは一回、また一回と回数を重ねていく度に私の心に染みを増やして行った…。 まだ大丈夫、大丈夫… 自分に言い聞かせ大丈夫だと思い込むようにした、だがそれとは裏腹に回数は増えていく、心に染みが次々に増えていく。 大丈夫…キモチイイ…大丈夫、大丈夫…キモチイイ大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫キモチイイ大丈夫キモチイイ大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫キモチイイ大丈夫キモチイイ大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫キモチイイ大丈夫大丈夫…!! もう何にも分からないキモチイイ…視界に写るのは苦しそうな顔をする彼女だけ… 嗚呼っ!!ダメ、殺してはダメだ! 何故私は彼女の首を絞めている…? そんな事より私は誰だ? アアァァアァア゛ァ!?気持ちが落ち着かない、手が震えている気がする。 いや、そんな事はどうだって良い、彼女を殺さないと…?
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