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麻「そうよ、それで誰か面白そうなのは居るかしら?」
ハ「一体何時から判断基準が面白そうになったんだか…。
まぁ、居ない事もないが…[屍食(グーラー)]って言う後処理専門の奴なんだが。」
ハザの言葉に麻子の眉がピクリと跳ねる。
麻「後処理専門?それはつまり死体処理や目撃者の抹殺なんかをこなしているって受け取って良いのかしら?」
ハ「大方はそれで合っているが詳しく言うならそいつは後処理を請け負う際に金が発生しない。
つまりタダで後処理を請ける変わり者って事だ。」
後処理と言えばプロになれば血痕や髪の毛一本残さず消し去る証拠隠滅のエキスパートだ。
しかしそれには人手や手間、さらには目撃者を消す際の諸経費を入れれば報酬は自然と高額になるのが普通だ。
麻「…成る程、それで[屍食]なのね?」
ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべる辺り当たりのようだ。
つまり[屍食]はその名の通り、後処理と称して死体を食らう異常者だと言う事だ。
ハ「俺も何度か仕事を頼んだ事はあるが…多分お前が会ったら一発で気に入ると思うぜ?」
麻「あなたがそう断言するなんて珍しいわね。
何か理由でもあるのかしら?」
自分で言うのもなんだが異常者を一目見てすぐに気に入るとは到底思えないのだ、これでもまだ正常な価値観を持っているつもりだ。
ハ「まぁ、会えば分かるだろ。
一応、そいつに声を掛けて隣国の首都に来てもらってる、クイーンって言う酒場に居るから行けばすぐに分かる。」
麻「まぁ…あなたがそこまで言うのだし行って来るわ。
期待外れだったら流している金を半額にするからね?」
ハザは余程自信があるのかワインを瓶ごと呷り、片手で構わないと返事をする。
麻「…これは楽しみね」
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