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繋がらない…?
それはつまり今現在この街は外部との連絡手段を断たれて居ると言う事だ。
ノ「少しタイミングが良すぎませんか…?」
ガ「恐らくだがこの街に入った時点で連絡手段はたたれて居たんだろう。
どおりで何の対応策も打たれて居ない筈だ、防壁の被害自体まだ把握されていないのかもしれん。」
レ「これじゃまるで内部工作だ、連絡手段の遮断で情報伝達を阻害する事で反応を遅らせ敵を後手に回らざる負えなくする。
戦争ではよく使う手だ。」
メ「なら冷子の所に急いだ方がいいかも…、時間がないかもしれない…」
確かにメリアの言う通りだ、連絡手段が断たれている今、一刻も早く冷子と合流し事態の収拾に当たらなければ他の村や街同様にこの街も消えかねない。
ガ「冷子の所には俺が行こう、一度集合して今後の計画を練るぞ。
お前達は宿で待って居てくれ、直ぐに冷子を連れて戻る。」
レ「分かった、なるべく急いでくれよ?
どれだけ時間に猶予があるか分からないからな。」
ガブラスは小さく解釈を返すと防壁から飛び降り、街の中央へと飛び去る。
ノ「じゃあ、私達は急いで宿に……っ!?」
ザァ…!
メ「ノウンっ!?」
一瞬、何が起きたのか理解出来なかった…ガブラスを見送り宿へ帰ろうと一歩踏み出した途端、視界が黒く覆われたのだ。
そして強い力に引き摺られるように身体を持って行かれ、私が最後に目にしたのは驚愕に目を見開くメリア達と遠くなる防壁の縁だった―――――――――――――…
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