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リ「で?また性懲りもなく他の男を勧誘してきたと…」
麻「は、ハザからの紹介だったし…私の好みで選んだんじゃないから問題無い筈よ…」
そう反論して見せる麻子だがその姿は見るに堪えない物だ。
床にニケと共に正座させられ、小一時間近くリエットに説教を受けていたのだ。
ニ「……ならず者の…何だって言ったかな…?」
麻「五月蝿いわよニケ」
リ「人の話しを聞いているのか!?
そもそも主は何時もそうだ、何かにつけて違う男を拾ったり誘ったり節操を持て、節操を!」
人聞きの悪い、私は其処まで見境無しに男ばかりを勧誘している訳ではない。
麻「人を節操無しみたいに言わないでくれるかしら?
私は必要な人材を集めているだけで男漁りをしているつもりは微塵も無いわ。」
そう、必要な人材を集めているだけでやましい事等何一つ無い。
だがリエットはそれを信じられないようで呆れ顔を浮かべ深い溜め息を吐いている。
リ「ハァ…もういい、で?
今回は何で雇ったんだ?」
麻「彼の特殊な身体が気に入ったからよ。」
ニ「…こう言っては何だがそれはわざとかい?
そんな言い方をしたら…」
何か問題でもあったのだろうか…?
言っている意味がよく分からず、首を捻ると二ケもリエットのように深い溜め息を吐く。
リ「か、身体…!?」
ニ「言わんこっちゃない…更に誤解が生まれたみたいだけど解かなくて良いのかい?」
麻「誤解?事実を言っているのに誤解が生まれる訳無いでしょ?」
一体どんな解釈をすれば誤解が生まれると言うのだろうか?
特異な身体を持っている以外に私が気に入る要素は…失礼だが全くと言って良いほど無いのだ。
リ「う、産まれっ!?」
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