Ⅳ)中五しりとり

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「笹小舟」 笹小舟 流す川面が 波立ちぬ(中五) 嵐呼び寄せ 颱風となる (泉乃 幸) 「波立ちぬ」 波立ちぬ 岸壁に立ち 手を翳す(中五) 遠き水面を照らす月光 (新田 遼) 「手を翳す」 手を翳す 遥か遠くに 想い揺れ(中五) 灯火咲いた 秋暮れ花火 (オイル・サーディン) 「想い揺れ」 想い揺れ 紡ぐ言葉を 風さらう(中五) ただ静寂の時を数える (なお) 「風さらう」 風さらう 君の抱えし 紙の束(中五) 集めし中でふと手が触れる (新田 遼) 「紙の束」 紙の束 褪せて捩れた 恋の文(中五) 捨てるもならず忘れも出来ず (なお) 「恋の文」 恋の文 満ちたる思い したためど(中五) 記す筆先 揺れは止まらず (和貴 螺斑) 「したためど」 したためど 震える指が 後ずさる(中五) 今宵の文も届かぬままに (新田 遼) 「後ずさる」 後ずさる 影感じては 哀しくて(中五) 噛んだ唇 鉄錆びの味 (なお) ☆皆様、素晴らしいです☆ 難しい中五も見事に詠まれてますね image=488557482.jpg
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