Ⅰ)秋を詠う

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秋の空 蒼のガラスに朱が映える 寂れた寺の 彼岸の華群 (なお) 秋の蒼 恋しく背伸びしてみても 届かぬ想い 揺れる秋桜 (星野かほり) 背伸びする 君の小さな手を取りて 秋の祭りを 肩越しに見る (新田 遼) 留守番の 最中に一人縁側で 鬼の居ぬ間に 最中の試食 (和貴 螺斑) 石垣に 色鮮やかな秋一葉 金木犀の 香に誘われ (なお) 紅葉さす 山肌襲う火山灰 ゼロへと還る 地上の営み (星野かほり) さりとても 時は移ろいそこにまた 新たな命 彩り宿す (和貴 螺斑) 又しても 突然噴火御嶽で 木曽節歌う 秋の食卓 (Miia四色美美) 秋晴れの 空に誘われゆらゆらと 車窓からみる 移ろう季節 (星野かほり) image=488318442.jpg
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