186人が本棚に入れています
本棚に追加
「芹香が無言でスイーツ寄こす時は、話聞いて欲しい時よねー」
「そっか。いつもだったらすごい言って来るもんね。買ってきたから食べてーって」
「悪かったわね、押し付けがましくて」
「別にそんなこと言ってないのに」
しれっとした顔で言う菜月を見ると、丸っこくて白い額をペチペチやりたくなってくる。
「言ってるのと同じよ」
ぶすけながら、プリンを抱えていつもの自分の場所に腰を下ろす。
「……今、付き合ってる人にさ」
菜月と飛鳥が秀秋のことをよく知らないのをいいことに、ちょっと見栄を張った。
.
最初のコメントを投稿しよう!