【視線の鼓動】

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  「あたしのこと好きだって  言ってるみたいだよ!?」 「だから、それはこの間言っただろ! どんだけおつむ弱いんだ!!」 「ひっ、ご、ごめんなさい……」 「……ったく」  呆れたような舌打ちをして、秀秋はまた歩調を速める。 「ま、待って」 「知らない。とっととマンションに押し込んで、俺は帰る」 「やだ、やだ、そんな言い方やだ」 「だから、今日はこれ以上無理だって」 「判んなかったのは謝るから……! ちゃんと言って、欲しい」 「俺が嫌なんだよ」 「うぐぅ……」 .
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