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「……ちょ……、ちょっと、秀秋……苦し……っ」
静かに響いていた艶やかな喘ぎが苦悶の声に変化したところで、ハッと我に返った。
驚いて手を離すと、芹香はゴホゴホと軽く咳き込む。
その衝撃で思いきり締め付けられて、思わず背を丸めて芹香に覆いかぶさった。
「ケホッ、……秀秋?」
「……ごめん、今の、ヤバかった……」
咳のことだと気付いて、芹香は「やだ」と自分の両頬を押さえる。
「ごめん、でも、だって秀秋が」
「ごめん。ちょっと調子に乗った」
深く追及されないように先に謝ると、芹香はふうと息をついた。
きつい締め付けが少し緩やかになり、とろけそうな心地よさが戻ってくる。
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