初恋はじめました

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 爆音に貫かれる快感は、いつだっておれを夢中にさせてきた。  なのに、おれの意識はまた窓の外に惹き付けられた。  おれの声がスピーカーに乗って、窓の外まで響いてゆく。  トラックに佇むアイツが振り返った一瞬のスティール。  おれと視線が合ったような。  そんな錯覚にとらわれた。
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