第1章

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ヨシッ! ライムは、小さく拳を握りしめ、ガッツポーズをする。 もちろん、村山ユウと福田ヤヨイには見えないようにガッツポーズをする。 勝男という男は、確かに変態だが、ガッツポーズを見られ、ライムも野蛮人と見られるのは勘弁だったからだ。 そもそも、それならガッツポーズをしなければいいのだが、今回は、さきほど左腕をやられたお返しもあり、スカッとしたことで自然とそのポーズが出てしまったのだ。 勝男という男は、顔面を押さえ、のたうち回っている。 十分なほど、ダメージを与えたが、ライムは油断しなかった。 バットを握りしめたまま、勝男という男の側に近寄る。 そのとき、勝男という男は、ライムが側にいることに気づかず、顔を押さえ、のたうち回っていた。
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