第1章

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ドンッー ベランダのコンクリートに、ライムの振り下ろしたバットがめり込む。 村山ユウと福田ヤヨイは、抱き合って目を閉じている。 ライムが、本当に勝男という男の頭をバットで殴ると思っていたのだろう。 ライムのバット、ベランダのコンクリートにめり込んでいるが、あと一ミリでも手元を間違えば、頭に直撃していた。 勝男という男は、めり込んだバットを見ながら 「ヒィィィィィ」 と気色の悪い悲鳴を上げていた。
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