第1章

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ようやく去ってくれたか……… ライムは、勝男という男が去ったことに胸を撫で下ろした。 少しばかり、勝男という男が去っていった道を見ていた。 戻ってくる気配も、どこかで隠れ見ている気配もない。 そのとき、ライムは家の中に村山ユウと福田ヤヨイの二人を残したままであることを思い出した。 戻るか……… いまのライムの行動を見て、やりすぎとかひどいと言われるかもしれない。 もしかしたら、最悪、口を聞いてもらえないかもしれない。 仕方ない……… ライムは、そう思いながら、家の中へと入る。 さきほど、割ってしまった窓から家の中へと戻ったのである。
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