第1章

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「そろそろ帰ろっか?」 「うん。」 「そうだ、ヤヨイ。時間あるなら、あたしんち来ない? 今日、みんな帰り遅くて暇なんだー。」 「行く行く! ユウんち行くの久々だし!!」 「じゃあ、親に電話しとけば? 少し遅くなるって。」 「うん! そうするね!」 早速、ヤヨイはケータイを取りだし、親へと電話をした。親と会話をしながら、ユウに向かって、ヤヨイはウインクをした。右目はきれいに開け、左目はきれいに閉じる。 だいぶ練習したんだろうなーと感心するぐらい上手なヤヨイのウインク。どうやら、これがユウの家にお邪魔する許可を親から取れたという合図らしかった。 「うん、分かった。じゃあねー。」 と言い、ヤヨイは電話を切った。 とりあえず、ユウは形上、ヤヨイに 「どうだった?」 と聞くと、ヤヨイは 「ユウんち行っていいって!」 と答えた。 外を見ると、少しばかり日が落ちかけていた。 「じゃ、行こっか!」 二人は、こうして学校から帰るのであった。
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