第1話

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「もうまどろっこしい腹の探り合いは止めて単刀直入に話をしよう。九条君、君もあのゲームの生き残りなんだろ?」 ちょっと待て・・・ こいつ今何て言った?君も? 「俺がゲームに参加したのはまだ学生だった時だから約10年くらい前かな。その時のゲームでいろいろあってね、今では記者としてあのゲームの関係者を追っている」 「ちょ・・・ちょっと待てよ。いきなり何なんだよ!?」 この人は何を言っている?10年前のゲームの参加者? 「駅で見かけた君の姿がただ都市伝説としてあのゲームを追っているのではなくそれとは別の目的があるように見えたんだ」 ああ、なるほどな。 この人は俺がチラシを探している時からすでに俺の事を見てたのか。 「それでか、駅での個人的に話を聞きたいっていうのとさっきの一緒に都市伝説を追う仲っていうのは」
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