第1話

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「分かった。俺もゲームに参加するよ」 「おお、助かるよ」 「ただし、賞金はいらない。俺は俺の目的の為に行動させてもらう。その過程でゲームクリアの為にあんたと協力関係を結ぶだけだ」 俺の目的を果たす為にもゲームを知っている協力者は必要不可欠だ。 それでも完全にこの人と手を組むのは何か嫌な予感がする。 「つまりゲーム中は同盟を組むってわけか」 「そう言う事だな。それでも良かったら俺はあんたに手を貸すよ」 俺の言葉に萩原はうんと頷き席にあった伝票を持ち立ち上がった。 「今後の予定については追って連絡するよ。今日は話しを聞いてくれてありがとう」 萩原が今後どう動くかまだ分からない。 それでも今は仲間がいた方が動きやすい。 ゲームの開催は今夜、ここからすぐの港で行われる。 それまでに揃えられるものを揃えないとな。
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