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「別に俺は都市伝説になんか興味ないんで失礼します」
俺がそう言って去ろうとすると男は残念だなと言いながら鞄から一枚のチラシを取りだした。
「!! それって・・・」
「君の話を聞かせてくれるならこれを見せて上げてもいい」
何なんだこの人は。初対面の俺にこんな話をしてきて。
「長年こういう仕事をしていると初対面でもその人がなんか知ってるなっていうのは分かるようになるんだよ。それで、俺の話しに乗るかい?」
さて、どうしたものか。
「別に君の事を記事にしたいとかではなく俺自身が気になるんだよ。君が知っているその何かがね」
そう言うと男はニヤッと笑みを浮かべた。
「分かりました。あなたの期待しているような話は無いと思いますけどちょっとくらいなら良いですよ」
俺の返答を聞くと男は良いよ良いよと言いながら歩き出した。
「こんな所で話すのもなんだからそこの喫茶店に行こう」
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