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「さっき名刺を渡したけど改めて自己紹介と行こうか。萩原誠。雑誌の記者でネタになりそうな事を毎日追っている。俺の事は気軽にハギちゃんと呼んでくれ」
「嫌です。俺の名前は九条拓海。ただの大学生です」
「おいおい冷たいな。これから一緒に都市伝説を追う仲だっていうのに?」
初対面相手にはまず軽いノリで出て相手の懐に潜り込むタイプの人間か。
こういう人間に下手に情報を与えるとのちのち面倒になる。
「やっぱりな。君はただの大学生なんかではない。君からは血の臭いがする」
なっ・・・
出来るだけ無表情でいようと思ったが思わず表情に出てしまった。
「君が人を殺したとかそんな事ではなく、今までに君が死線を越えてきたんじゃないかって意味だよ」
萩原の表情を見るとさっきとはまるで別人の顔になっていた。
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