ミルクティーのキミ。

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一歩部屋を出れば色んな風が吹き荒れるから、風邪を引かないようにちゃんと防寒しなければならない。 そんな生活にももう慣れたけど、たまにはこうしてゆったり外のことなんて気にせず過ごすのも良い。 ひだまりがゆらゆら揺れる部屋の中。 俺のことを誰よりもフラットに見てくれる彼女と、らっこみたいに彼女を腕の中にいれて離さない俺と、二人きりで。 「今日は一日、らっこに美味しく食べられてくれるんでしょ?」 かぷりと噛みついた首元から顔をあげて視線を向けた先。 熱かったはずのミルクティーからは、もう湯気はたっていない。 おわり
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