-161-「古池あおいという女 にて」

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───…FT内コンビニ前 みく 「…虐待だ」 アクア 「紛うことなく… どう見てもあれ…虐待されてるし、稼いだお金も持ってかれてるよね…」 みく 「…ムックの部屋、渡されたままの無改造部屋なんだ。それも納得だぁ… …あれ…これもしかして、莇家に訪れた問題の中でもかなり重い部類なのでは…」 アクア 「どうするの、師匠さん…?」 みく 「……私はね、アクア。今回ばかりは…手を出せないかもしれない」 アクア 「え、珍しい。いつもみっくんは力でねじ伏せてるのに」 みく 「そ、そんなことないでしょ… …アクア。私はね。もしお兄ちゃんが私に暴力振るってさ、お金まで奪ってく人だったとしても…自慢のお兄ちゃんに変わりはないと思うんだ。きっとムックも…そうなんだと思う」 アクア 「そんなわけないって! 私がもしゆうくんに虐められたら…ちゃんと言うよ。ゆうくんのためにも、みんなのためにも、このままじゃダメなんだって!」 みく 「…そうはいかないんだよ」 アクア 「なんで…?」 みく 「…言ったところでだよ …あぁ、参った。手はあるけど、なぁ…お兄ちゃんに相談してみよっかな」 アクア 「みっくん、まずは気付いた人が動かなくちゃ! 私、聞いてくる!むっくんに!もしかしたら勘違いかもしれないしね」 みく 「…んん …ついてくよ。でも絶対に押し過ぎちゃダメだからね」
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